畑で作業していると足元に一匹のアリがいました。何かと戦っているようでした。
必死に逃げようとするイモムシ、逃がすまいとするアリ。どちらも必死に戦っていました。第三者的には襲われている方がかわいそうと思ってしまいますが、でもアリも生きるためにはこうするしかないです。アリだって何もしなくても生きていけるならこんなことしないでしょう。必要だからしてるだけ。
これを見て思いました。僕自身も生きる為に肉、魚、野菜の命をいただいているんだと。それは忘れてはいけないなと思いました。
命が大切。それは小さい頃から教わって生きたことですが、漠然としすぎていてあまり理解できていませんでした。でも畑で命を育て、沢山の生き物の始まりと終わりを見て、生きるということはどういうことか真剣に考えるようになりました。
今日もまた一つ畑で大切なことを経験できました。
アリは益虫?害虫?
畑をやっているとよくこの話題を耳にします。よく聞く意見では害虫としての意見を多く聞きます。
・巣があって沢山いて気持ち悪い
・アリが葉っぱを食べている
・アブラムシと共生しているから
などよく聞きます。一つずつ見ていくと
①巣があって沢山いて気持ち悪い
これに関しては、単純に見た目の印象ですね。虫が苦手な人にとっては辛いかもしれません。薬をまく!というかたも、畑で野菜に使えるもの(農薬)を調べてやらないといけませんね。
②アリが葉っぱを食べている
身近なアリは基本的に野菜をかじることはない気がします。ただトビイロシワアリというのは食害も報告されていました。ただそれでもまだあまり数は多くないみたいです。なのでアリ自体にはあまり害はないと思いました。
③アブラムシと共生しているから
この光景はよく見かけますね。関係としてはアブラムシはアリに蜜を提供して、アリは代わりにアブラムシの天敵のテントウムシなどから守るというものです。ただこれはアブラムシが付いているからアリが来る。のような気がしていて、アブラムシの対策をしていればいいのでは?と個人的には思ってしまいました。
益虫でもある
害虫の意見を見てきましたが、僕の畑ではアリに助けてもらっています。
サツマイモを作っているとイモムシが沢山つきます。一匹一匹手で取るのは大変なのですが、アリがいるとそのイモムシを捕まえてくれます。
肉眼だと大きいのは見つかるけど、小さいのは見つけられないことも多くて。その点アリは小さいのをエサにするのでどんどん捕まえてくれます。
調べてみるとサツマイモは茎から甘い汁を出してアリを呼んで守ってもらうという話もありました。
なので僕の畑では大切な益虫です。
結局どっち?
じゃあ結局どうなんだ?ということになりますが。どちらも!!な気がします。というより作るものによるのかなと思います。
先ほどお話ししたようにサツマイモだと助けてくれますが、イチゴなどはかじったりすることもあります。またアブラムシを守りもします。
なのでアリが気になる場合は、自分が作る野菜がどうなのか?そこをまず考えるといいかもしれません。
なまけものの僕としては、働くアリをいつも尊敬しています!