菜の花
春になると河原などでもよく見かけるのが菜の花です。黄色く可愛らしい花は見てるだけで心が温かくなる気がします。
そんな咲いている菜の花を見ていると、せわしなく飛びまわっているような音が聞こえてきます。そこにいたのは「ミツバチ」でした。
花粉団子
何をしてるのか見ていると、少し花に止まってはまた飛ぶ。そしてまた止まっては飛ぶの繰り返しです。
とくに花の蜜を吸っているとかには見えない。そしてよく見ると、足に黄色くて丸いものが付いています。
それが少しづつ大きくなっていき、気が付くとまんまるお月様みたいになっていました。
この子たちは「花粉」を集めていたんですね。
この花粉を団子状にして持ち帰ります。幼虫にとっての大切なたんぱく質になるそうです。
子育てのためだったんですね。
本当に働き者
子供たちのためにせっせと休まず働く姿を見て、見返りも求めない子供たちへの愛情って凄いな。と思いました。
そしてふと思いました。自分の両親も僕のためにお金を稼ぎ、家の事もすべてしてくれました。そしてずっと見守り続けてくれていたことに気づきました。
畑の菜の花とミツバチを見ながら、猛烈に親への感謝の気持ちが溢れました。喧嘩も沢山したし、素直になれないけれど、心の中でそっと「ごめん、いつもありがとう」と言いました。
働き者のミツバチ気づかせてくれて「ありがとう」
育むのは子供だけじゃない
このミツバチがお世話をしているのは子供たちだけじゃないんです。
野菜を作る僕らにも力を貸してくれています。
野菜の花の中には雄花と雌花が別々で花自身では受粉出来ないのがあります。かぼちゃ、メロン、ズッキーニなどです。
以前ズッキーニを栽培していた時は、毎朝雄花を採って、雌花に花粉をつけていました。
その受粉をしてくれるのがミツバチなんです。
そのほかにも沢山の野菜の受粉に関わってくれています。
中にはハウスの中に巣箱を置いてミツバチに受粉してもらう農家さんもいるみたいです。
僕の今の畑でもスイカを育てていますが、受粉を一度もしていません。すべて自然に任せています。
きっと知らない間にせっせとミツバチが花粉団子を作って受粉もさせてくれているのかもしれませんね。
共存
自然の中で野菜を作る時、こうやってお互いに助け合いを感じれるのが良いなと、本当に思います。
僕がこの子たちの蜜源を育て、代わりに受粉させてくれる。同じ自然を生きるものとして、環境を大切に生きたいと改めて思いました。
もし野菜を作る際はミツバチたちの力も借りたりしながらおいしい野菜を作って見て下さいね。